わが家は積水ハウスの鉄骨イズロイエの一戸建てを新築しました。
積水ハウスと契約するまではたくさんのハウスメーカーを見て回り、最終候補として残ったのが、積水ハウスと住友林業の2社でした。
本気でどちらにしようか迷い、最後の最後まで検討を重ねました。最終的には積水ハウスを選びましたが、両者とも比べがたいほど良いメーカーでした。
そんなわが家だからこそ、積水ハウスと住友林業を徹底的に比較してみました。
目次
積水ハウスと住友林業の家のスペック比較
わが家は見積もりをもらうにあたり、できる限り同じ条件を提示しました。
以下、両者に提示した条件です。
- 40坪程度
- 2階
- ZEH対応
- 蓄電池
- 床暖房
- 太陽光
- 玄関スマートキー
- トイレ:ネオレスト
- お風呂:TOTOサザナ
結果、提示されたプランを表にしました。赤字は大きく違った部分です。
積水ハウス | 住友林業 | |
坪数 | 41坪 | 41坪 |
構造 | 鉄骨造 | ビックフレーム工法 |
天井高 | 2740 | 2800 |
外壁 | ダインコンクリート | シーサンドコート |
断熱材 | グラスウール70ミリ×16キロ | グラスウール70ミリ×16キロ |
サッシ | アルミ樹脂複層Low-e複層 | アルミ樹脂複層Low-e複層 |
防犯ガラス | 1階はすべて防犯ガラス | 1階はすべて防犯ガラス |
電動シャッター | あり | なし |
床 | 朝日ウッドテック | 自社製床 |
キッチン | リクシル | トクラス |
割引前価格 | 48,073,080 | 48,380,000 |
坪単価 | 117万円 | 118万円 |
坪単価に大きな差はない
積水ハウス、住友林業ともに高価格帯のハウスメーカーであるため、坪単価に大きな差はありませんでした。どちらも高いです。
値引きを含めても価格に大きな差はないと思います。値引き交渉を進めるにあたっては営業マンはこちらの本気度を見ているので、本気で契約するつもりで臨みましょう。
積水ハウスの鉄骨vs住友林業のビックフレーム工法
積水ハウスは鉄骨と木造の両方を扱っています。鉄骨で有名なのはイズシリーズ、木造はシャーウッドです。
住友林業は木造のみ。工法はビックフレーム工法とマルチバランス工法のふたつあります。
わが家は積水ハウスの鉄骨イズロイエと住友林業のビックフレーム工法を比較しました。
その理由は3つ。
- 大開口窓を実現したかった
- 柱のない大空間リビングにしたかった
- 天井高を高くしたかった
この3つの要望を満たす商品は積水ハウスの鉄骨か住友林業のビックフレーム工法だと思いました。両者ともに大開口窓と柱のない大空間を得意とした工法です。
天井高は住友林業の方が高くできる
3つの条件でほとんど差はつかなかったのですが、唯一差がついたのは③天井の高さです。
- 積水ハウス 2740㎝
- 住友林業 2800㎝
住友林業の方が天井高を26㎝高くできます。住友林業のビックフレーム工法はあらわし梁にしなくても天井を2800㎝にできます。
外壁:ダインコンクリートvsシーサンドコート 見た目の好みで選ぶべし
わが家は積水ハウスダインコンクリートと住友林業のシーサンドコートを比較しました。
ダインコンクリート | シーサンドコート | |
特徴 | 重厚感 | 貝殻かわいい |
耐久性 | 30年 | 30年 |
弱点 |
|
|
外壁は好みの問題です。ダインコンクリートの重厚感が好きな人もいれば、住友林業のシーサンドコートのおしゃれ感が好きな人も。
耐久性についてはどちらも30年間メンテナンスフリーをうたっています。
ダインコンクリートは「雨で汚れが落ちるから30年間汚れない」とアピールしていますが、外壁の汚れが目立つダインコンクリートを見かけるのも事実。30年後に再塗装が必要となるので、135万円はかかる予定です。
住友林業の外壁は吹付なので、「地震が来るとひび割れる。10年で塗り替えしている家があった!」と積水ハウスの営業マンが言っていました。(←真偽のほどは不明)
吹付は汚れが目立つのは事実で、住友林業の営業マンは塗り替えにかかる費用を明言しませんでしたが、「足場代が高いのはご理解ください」と言っていました。
再塗装となると足場を組みなおさないといけないので、300万円程度はかかると思われます。
外壁のスペックは正直なところ大差ないと感じました。見た目の好みで選べばいいと思います。
断熱性は同じ
断熱性は両者に差はありませんでした。
- グラスウールの厚みと量が同じ(70ミリ×16キロ)
- サッシはアルミ樹脂複層Low-e複層
住友林業は電動シャッター(雨戸)がない
わが家の1階の窓はすべて電動シャッターが付いてきます。いわゆる雨戸ですね。
地域によっては雨戸をつける習慣がないところもあるそうですが、関東地方では雨戸がついている家がほとんどです。
見積もりをもらってびっくりしたのですが、住友林業は雨戸がついていなかったんです。1階の窓は防犯ガラスで雨戸なしが標準とのことです。
住友林業で家を建てた友人のお家も雨戸がついておらず、夜になると一軒だけ光り輝くお家になっていて「雨戸をつければよかった」と思っているとのこと。
積水ハウスは1階の窓は防犯ガラスで電動シャッターつきが標準です。
床材は住友林業に勝るハウスメーカーなし
積水ハウスは床材を自社で製造していないので、提携しているメーカーから取り寄せることになります。
わが家が採用しているのは朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムという商品です。表面2ミリのみが無垢材の挽き板です。
積水ハウスは朝日ウッドテックと提携しているため、特別価格で安く買うことができます。くわしくはこちらの記事をご覧ください。
積水ハウスは頼めば何でも取り寄せてくれるので、本物の無垢材を使用することも当然できますが、価格は高くなると思います。
床材のバリエーションとスペックに関しては住友林業に勝るハウスメーカーは存在しないと思います。
住友林業はその名のとおり林業メーカーなので自社で床材を作ることができます。住宅展示場に行くと豊富な種類の床材を見せてもらうことができます。
標準で無垢材の床を採用できますし、オプション価格でマホガニーなどの高級床材を採用することも可能。
間取りの提案力は互角
間取りの提案力は互角です。積水ハウス、住友林業の設計士ともにとても優秀な方で、私たちの希望に沿った間取りを提案してくださいました。
ちなみにわが家が積水ハウスに考えていただいた間取りはこちらの記事から読めます。
住友林業の間取りは今になって見てみるとかなりよかったんですよね。家事動線が考え尽くされていて実用的。すみりんらしいおしゃれ感もあってすごく素敵でした。
正直なところ住友林業にすればよかった…と思ってしまうこともあります(笑)
間取りの提案力に関しては互角と言っていいです。
最後に決めてとなったのは人との相性だった
ここまで振り返ってみると、積水ハウスと住友林業は家のスペックと価格に対した差はなかったんですね。ほぼ互角と言ってもいい。
最後に決めてとなったのが「人」でした。家を買うときに営業マンで選んではいけないと聞きますが、営業マンだけでなく設計士、インテリアコーディネーター、現場監督も含めた人との相性は大事だと思うんです。
わが家は住友林業の社員の方と相性が合いませんでした。約束を守ってもらえなかったり、対応に不信感を感じることが多かったんです。
積水ハウスは対応が完璧。積水ハウスの社員は外れが一人もいませんでした。約束は必ず守るし対応が信頼できました。この人たちと家が作りたいと思わせる信頼関係を築くことができました。
家を建てるのは人生の一大イベント。打ち合わせも何十回もしますし、信頼関係が築けない人たちとは家づくりはできないと思います。
まとめ
わが家が積水ハウスと住友林業を勝手に比べた表がこちら。
積水ハウス | 住友林業 | |
価格 | 引き分け | 引き分け |
天井高 | × | 〇 |
外壁 | 引き分け | 引き分け |
電動シャッター | 〇 | × |
床材 | × | 〇 |
提案力 | 引き分け | 引き分け |
人 | 〇 | × |
ざっくり言うと、ダインコンクリートやベルバーンに惚れてる人は積水ハウス! 床材にこだわった木のお家にしたい人は住友林業の方がいいと思います。
ハウスメーカー選びの参考になれば幸いです。