最近、地元の友だちが新しく家を建てたという話を聞き、遊びに行ってきました。
友だちの家は大手ハウスメーカーではなく、地元の工務店で建てたというのです。
- 外観は洋風な感じ
- 建坪は55坪!
- 玄関がめちゃくちゃ広い
- 床はすべて無垢材
- 冬なのに暖かかった
- トイレはTOTOのネオレスト
「世界にたったひとつだけの家」とはこれのことかと、大手ハウスメーカーで建てた家ばかり見ていた私はカルチャーショックを受けました。
友だちとはなんでも言い合える仲なので、価格を聞いてみたところ、うちより1000万円も安かったんです!
積水ハウスで建てたわが家は40坪で4000万円。友だちの家は55坪で3000万円だったんですよ!!
つぎに家を建てるときは工務店にしようと心に誓いました。(もう建てる機会もないけど・・・)
目次
大手ハウスメーカーの家は高い
わが家は積水ハウスのイズロイエです。諸費用を除いた家の建築価格は4000万円でした。坪単価は100万円ですね。
他にもミサワホームと住友林業からも見積もりをもらいましたが、2社とも坪単価は90~100万円でした。
わが家は土地をすでに所有していたため、この4000万円に土地代は一切含んでいません。家代だけで4000万円ですよ。土地代を含めたら5000万円以上しますね。
住宅ローンの目安は年収の5倍なので、頭金ゼロだと年収1000万円以上じゃないと買えない計算。
地元の友だちの家の坪単価は50坪で3000万円ですから、単純計算するとこうなります。
- 大手ハウスメーカーの坪単価 100万円
- 地元の工務店の坪単価 55万円
もちろん単純な比較はできません。たとえば、わが家は床暖房と太陽光をつけましたが、友達の家はありませんので、その分500万円は高くなっているのかもしれません。
それにしても、積水ハウスの家は高いですね!積水ハウスでモデルルームみたいなおしゃれな家を建てようと思ったら、坪単価100万円は覚悟が必要です。
40坪2500万円の家を建てていたら、狭い「うさぎ小屋」みたな家になっていたと思います。積水ハウスにかぎらず、大手ハウスメーカーでお金をかけずに家を建てると「うさぎ小屋」になります。
なぜ大手ハウスメーカーの家は高いのか?
なぜこんなに大手ハウスメーカーの家は高いのでしょうか?
よく言われることは「積水ハウスはCMにお金をかけてるから高いんだ!」
CMもそうですが、広告費や人件費などの経費がかなりかかっていると思います。たとえば
- 住宅展示場の豪華なモデルハウスが高すぎる
- 大手ハウスメーカーの社員の人件費が高すぎる
住宅展示場の建築・維持・管理費が高すぎる問題
家から近い総合住宅展示場に行ってみてください。どこのメーカーの住宅展示場も見たこともないくらいの豪邸です。
建坪80坪はある広さ、見たこともないくらい広いリビング、おしゃれで高級な内装。
ミサワホームの展示場に行ったときに、ためしに受付のおばさんに聞いてみたんですよ。
「この家はいくらいするんですか?」
「うーん・・・8000万円ですね」
8000万円!!?
当時ウブだった私は聞いたこともない高額なお値段にびっくりしました。素直に「家ってそんなに高いんだ」と思ってしまったものです。
でも、冷静に考えてみると、住宅展示場が立派すぎるんです。
一体いくらかかるか分からない建築費。それだけでなく、こんな豪邸を365日維持し続けるためにも膨大なコストがかかりますよね。
ハウスメーカーの社員の人件費が高すぎる問題
東洋経済の平均年収が高い「トップ300社」ランキングという特集によれば、ハウスメーカーは年収高いですね。
とくに積水ハウス!
89位 積水ハウス 906万円
96位 ヘーベルハウス 897位
174位 住友林業 848万円
積水ハウスの社員は40歳で平均年収900万円もらってるんですよね。
それも分かります。積水ハウスはとても社員のレベルが高く、高級ホテルマンのような立ち居振る舞い。家という超高額な商品を売るとても大変なお仕事をされているので、お給料をたくさんもらうのは当たり前だとも思います。
積水ハウスの社員は基本的には自社で家を建てないといけないようですから、積水ハウスの家が買える年収設定とも考えられます。
ハウスメーカーの社員の人件費は家を買った我々が払っているものです。
実際に家を建てる人は地元工務店のおじさん
実際に家を建ててくれるのはハウスメーカーの社員じゃないんですよ。地元の工務店の人とかです。
わが家が家を買う契約をしたのは積水ハウスですが、実際に家を建ててくれるのは地元工務店のおじさんたちでした。
わが家の場合は4つの会社の人たちが家づくりに関わってくれました。
- 基礎 謎の会社
- 外枠(骨組み、外壁) A工務店のおじさんたち
- 内装(断熱材、階段、ドアとか) 3人の大工さん
- クロス クロス職人
まず、家の基礎。
基礎はいつのまにか終わってしまっていて、どんな業者の人がかかわってくれたのかは不明です。おそらく積水ハウスの下請けの工務店であると思われます。
つづいて、家の外枠。
鉄骨の骨組みを組み立てて、ダインコンクリートをクレーンでつける作業。
A工務店の人たちが6人来て、3日で作ってしまいました。工務店の人たちは危ない鉄骨の上を歩いて、命張って働いてくれてました。
A工務店の親方に聞くと「積水ハウスの仕事も請け負ってるけど、うちでも家を作ってるんだよ~」と言っていました。
家の内装の工事は大工さんが3人来てやってくれました。
配線を引いてくれたり、
ドアや窓を付けてくれたり、床を貼ってくれたり、
壁の下地の石膏ボードをつけてくれたり、階段をつくってくれたり。
中の工事をしてくれたのは大工さんたちです。
この大工さんたちはどこの会社にも雇用されていない個人事業主で積水ハウスから請負で仕事をしていると思います。
壁にクロスを貼ったのはクロス屋さん一人が来てやってくれました。
ひとつの業者が家を作りあげるのではなく、各工程で4つの下請け業者が関わってくれたことになります。
ハウスメーカーは家を売るだけで、実際に家を作るのは工務店だとは聞いていましたが、実際に家を作ってくれるのは誰なのか、具体的な説明はを契約前にされないのはもちろんのこと、着工するまでいつ誰がどうかかわってくれるのかも不明でした。
今となっても実際に家を作ってくれた人たちの素性を知らないのが実情です。
わが家は積水ハウスと契約して家を買いましたが、実際の工事は下請け業者にやらせているのです。
ここに来てひとつの疑問が生じます。
実際に家を建ててる工務店と直接契約して、家を建ててもらえばよかったんじゃね!?
下請けである直接契約すれば積水ハウスに払う人件費もないわけですし、大きくコストカットできたと思いますね。
なぜわが家は大手ハウスメーカーしか眼中になかったのか
わが家は工務店は一切眼中になかったので、見積もりは一切もらっていません。
友だちの家はみんな「ヘーベルハウス」「住友林業」「大和ハウス」など、超有名大手ハウスメーカーでした。
大手ハウスメーカーで家を建てるのがあたり前だと疑わなかったためです。要はブランドに対する信頼です。
頭の中にはこのような方程式がありました。
高い家を買う=いい家を買う
安い家を買う=ダメな家を買う
家の価格は品質を保証するものだと思っていたんですね。つまり、高い家は品質がいいから高いのだと。
でも、友だちの家を見たり、実際に自分が積水ハウスの家を手に入れてみて価値観が変わりましたね。
家の価格は高ければいいというものではないと。
友だちの家はすぐにボロボロになりそうには見えませんでしたし、「冬は暖かくて夏は涼しいよ~」と言っていて快適そうに暮らしていたので。
積水ハウスで建てたわが家がダメだったとは思いませんが、友だちの家も本当にいいお家だったんですね。
工務店の見つけ方
なにより工務店の情報を知らなかったために、最初から大手ハウスメーカーのみに選択肢を絞ってしまったんですね。工務店は住宅展示場がないので、どうやって工務店を見つければよいのか分からなかったんです。
「家が欲しいな~」と思い立ったら住宅展示場を見て回る。気に入った3社から見積もりをもらって商談を進めて、最終的に1社に絞って契約しました。
今考えてみると、地元の工務店も候補に入れておけばよかったと思うのですが
よい工務店ってどうやったら見つけられるのでしょうか?
あとの祭りですが、友だちにどうやってその工務店を見つけたのか聞いてみました。
「夫の知り合い」だそうです。
口コミで見つけるというのがいちばんよい方法ですよね。
でも、知り合いに工務店の人がいなかったらどうやって見つければいいのでしょう。一般的には2つの方法があるようです。
- インターネットで資料請求する
- 住宅情報誌で探す
実際にタウンライフで資料請求してみた
インターネットで簡単に資料請求できる方法はないでしょうか?よくブログなどでみかけるサイトタウンライフ家づくりにてカタログを資料請求してみました。
入力は3分で終わりました。まずは間取りの要望などをを入力します。
入力した個人情報は3つです。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
2~3日後に各社から資料が届きました。
会社によって送られてきた資料は違いましたが、このようなものが入っていました。
- パンフレット
- カタログ
- 間取り例
- 完成見学会の案内
- 家づくりに役立つ本(著者は社長)
正直あまり興味を持てない工務店もありましたが、1社はぜひ話を聞いてみたいと思いました。家づくりに役立つ本を送ってくれた会社です。その本にはこう書いてありました。
一軒の家を建てる際の直接的な建築費(材料費や大工さんの手間費など)と経費の割合を算出すると、大手ハウスメーカーはだいたい建築費が60%で経費が40%くらい。地域の工務店の場合は、建築費が80%で経費が20%くらいです。
大手ハウスメーカーだけを回っていると、ハウスメーカーのメリットばかり耳に入ってくるんですよね。ハウスメーカーのデメリット情報も集めておけばよかったと思います。
個人情報を記入したので、DMがバンバン届いたり、電話がガンガンかかってくるのかとても不安でしたが、そういうことは一切なかったです。
電話は2件ありましたが「資料を送ったので興味があったらお電話ください」と言われたのみで、しつこい勧誘は全くありませんでした。
大手ハウスメーカーで家を建ててみて
大手ハウスメーカーで家を買うのは、たとえるならば高級百貨店でブランドの服を買うようなものですね。
大手ハウスメーカーで家を建てたあとに工務店で家を建てたくなるというのはよく聞く話です。百貨店でブランドバックを手に入れたら満足して、ノーブランドの掘り出し物を見つけたくなる心境とでもいいましょうか。
今本当に思うことは、選択肢を最初からハウスメーカーだけに絞ったのは本当にもったいなかったということです。わが家は営業マンのペースに乗せられて、早く判断してしまった気もします。
もっと視野を広げて、あまり有名ではない知るところぞ知る的な工務店からも見積もりをもらい、比較検討してから決めるべきでした。
タウンライフ家づくりは掘り出し物の工務店を見つけるのに役立つので、利用してみてください。資料請求はもちろん無料。所要時間は3分です。
住宅は一生に一回の買い物です。後悔しないよう、あらゆる手段を駆使してハウスメーカー・工務店・設計事務所の情報を集めてみてくださいね。