公認会計士

公認会計士試験が独学で合格困難な5つの理由

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公認会計士のコウです。

これから公認会計士の資格を取ろうと考えている方は、どのような勉強をすれば合格できるのか不安ですよね。

公認会計士の試験対策は2つあります。

 

  1. 予備校に通学(または通信講座を受講)して勉強する
  2. 市販のテキストのみで独学で勉強する

 

大多数の方は予備校の講座を受講して勉強する方法を選ぶかと思います。

予備校を一切利用せずに市販のテキストのみで独学で合格することは可能なのでしょうか?

公認会計士試験は独学では困難な5つの理由

まず私自身は独学で合格していません。

短答式試験対策はLECの通信講座、論文式試験対策はTACの通学を利用して勉強しました。

また、私の知り合いに独学で合格した人はいたかというと、一人もいませんでした。

合格者は皆どこかしらの予備校の通信講座又は通学講座を利用していました。

私自身がもう一度勉強をするとして、独学で合格できるかと考えるますと…独学での合格はかなり難しいと思います。

その理由を5つに分けて整理します。

理由① 試験範囲を体系的に整理した市販の教材がない

独学をしようにも、公認会計士試験向けの「体系的な」教材がほとんどありません。

ここで「体系的な」と書いたのは、公認会計士試験対策という意味で、財務諸表や管理会計の理論について書かれた専門書は山ほどあります。

科目ごとの専門書で勉強をしていては試験合格までに要する時間は膨大なものになります。

効率的に勉強をするためには試験を意識して、試験範囲を網羅的・体系的に整理した教材が不可欠です。

公認会計士試験の受験生は毎年1万人ほどなのでそこそこ需要はあると思うのですが、市販のテキストで公認会計士試験に利用できそうなのは中央経済社のスタンダードテキストシリーズしかありません。

スタンダードテキストシリーズは体系的によくまとまっている書籍ですが、公認会計士試験対策という観点から作成されていないため、試験対策としての傾向と対策の理解や重要論点をメリハリをつけて勉強するには物足りない部分があります。

理由② 論文式試験対策の答練と採点ができない

試験に出題される頻出論点や新論点の予想問題など最新の動向を踏まえた傾向と対策が必要になります。

市販の問題集ではこのような傾向対策はある程度備えたものとなっています。

しかし、自分の解答がどれだけの点数になるかの採点ができません。

短答式試験は〇か×かの2択なので採点は容易ですが、論文式試験は論述の回答にの採点は専門的な人間にやってもらわないと正確な採点は出来ません。

論述問題の答案は必ずキーワードを使用して論理的な文章を書く必要がありますが、自己採点の場合はキーワード使用の有無は確認できても全体の回答内容の論理構成や問題に対する回答となっているかの採点は出来ません。

論述問題は、問題を解き、採点を受け、自分の回答に足りない要素を確認・復習してさらに別の問題を解いて・・・ということを繰り返さないと実力がつきません。

独学ではこのような環境がないため、論述式試験の合格のためには大きなデメリットになります。

理由③ 不明点を質問できる環境がない

勉強をしていく中で、すんなり頭に入ってこない事項や腑に落ちないことがあります。

そんな中、予備校を利用していれば講師へ質問することで自分だけがはまってしまっている問題の原因や論点の整理をしてもらえます。

独学だと講師など詳しい人に自分の疑問点を質問できないことが大きなデメリットになります。

理由④ 効率的な勉強スケジュールが組めない

予備校を利用すれば予備校が考えた合格に向けた最適なカリキュラムに沿って勉強を進めることができます。

予備校を利用すれば勉強スケジュールを合格に向けて最も効率的なスケジューリングをしてくれるので悩む必要がありません。

しかし、独学だと利用する教材も含めて勉強スケジュールは自分で決めなけれななりません。

自分で勉強スケジュールを決めたとしても、合格までの最良のスケジュールとなっているかどうかは分からず、今のスケジュールでよいかと不安になって勉強に支障が出るかもしれません。

 

理由⑤ 他の受験生の教材や答練を解くことができない

試験には絶対的試験相対的試験の2種類があります。

絶対的試験とは?

例えば【試験問題の70点以上が合格】というものです。

絶対的試験は他の受験者が何点取ろうが関係ありません。勉強してきた内容を取りこぼさずに高得点を取ることがポイントです。

相対的試験とは?

【受験者の上位5%が合格】というものです。

相対的試験は他の受験生との戦いです。他の受験生が得点できる問題は確実に解答できることがポイントです。

 

公認会計士試験は短答式試験は絶対的試験ですが、論文式試験が相対的試験です。

受験生のほとんどが予備校に通っている理由はここにあると思います。

予備校を利用すれば多くの受験生が同じ教材・答練を使って勉強しているので、自分だけが勉強していない分野を作らなくて済みます。

独学で合格が困難な一番の理由はこの点です。

他の受験生が得点できる問題を確実に正解するためには、他の受験生と同様の教材や答練を解かなければなりませんが、独学だと難しいです。

短答式試験なら独学は可能

独学では論文式試験の合格は困難ですが、短答式試験だけなら独学でも合格は可能と考えます。

上記の合格が困難な5つの理由のうち、理由①・②・⑤については短答式試験には当てはまらず、独学でも勉強できる環境を整えられるからです。

理由① 市販で試験範囲を体系的に整理した教材がない

短答式試験なら過去問題集と合わせて合格可能な市販の教材がある

理由② 試験対策として答練と採点ができない

短答式試験なら解答は〇か×かなので採点が簡単

理由⑤ 他の受験生の教材や答練を解くことができない

短答式試験は合格の得点率の目安が7割と絶対的試験。他の受験生との競争ではないため、他の受験生と同じ教材や答練を解く必要はない

会計士試験は予備校を活用するべき

とはいえ、市販のテキストのみの独学はおすすめはしません。

公認会計士試験は難関試験のためか、ほとんどの人が予備校を利用しています。

独学で勉強する決心をする方はそれぞれ理由があると思いますが、公認会計士試験の特性上予備校を利用するべきです。

短答式試験だけなら独学でも合格可能と思いますが、論文式試験の対策を考えると予備校を利用することが最も効率がよいと思います。

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勉強スタイルはそれぞれ好みもありますが、試験は合格しなければ意味がないのでぜひ自分に合った勉強スタイルで合格を目指してください。

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