積水ハウスと契約したのが2017年7月。その後半年間に及ぶ長い打ち合わせを経て、2018年1月に変更契約をしました。
「契約後に金額がアップしちゃったらどうしよう」
家を買うときに誰もが不安に思うことだと思います。わが家も契約後に金額がアップしないよう、契約時にできる限り細かいところまで家の仕様を決めたつもりです。
結果、契約後に金額がアップすることはなく、むしろ少し節約することができました!この記事では、わが家が契約前に決めておいたこと・契約後に変更したことをまとめます。
目次
変更契約時の見積もりと変更契約時の見積もりの比較
契約をしてから打ち合わせを進めていく中で、どんどんオプションが増えて金額が膨らんでしまうとはよく聞く話です。
積水ハウスはどうだったのか!?契約時の見積もりと変更契約時の見積もりを比較した表がこちらです。
トータルで△45万円のマイナス!
実はわが家、契約後に家の間取りまで変更しています。それなのに45万円もマイナスになるなんて、積水ハウスって良心的です。
契約前に決めておいたこと
過去記事でも書きましたが、わが家は契約前にかなり細かい部分まで決めて詳細見積もりをもらいました。
契約前に決めておいたことリスト
- 商品:イズロイエ
- 間取り
- ZEH仕様にすること
- 太陽光を設置する面積
- 床暖房を設置する部屋
- オール電化にしないこと
- 給湯器:エネファーム
- 外壁:ダインコンクリート
- 窓の仕様:アルミ樹脂複層ガラス
- エアコンを設置する数
- エアコンの本体は施主支給すること
- 玄関ドア:ノエルド(電子錠つき)
- 床のグレード:朝日ウッドテックライブナチュラルプレミアム(無垢ひき板)
- 天井高:2.74mに上げる
- 天井の一部に木を貼る(木質うづくり天井)
- 収納の数
- ママスペース(キッチン近くのカウンター)を作ること
- トイレ:パナソニックのアラウーノ
- お風呂:TOTOのサザナ
- トイレの手洗いカウンターのグレード
大きく予算が変更する部分(商品、間取り、外壁、太陽光、床暖房、エネファーム、窓の仕様、床のグレード、収納の数)は契約前に決めておきました。
設備については、お風呂とトイレは決めておいたのですが、時間がなくてショールームに行けずキッチンのグレードを決めていませんでした。
契約後に間取り変更!それでも大きな金額変更なし
ところがどっこい!!
契約後に打ち合わせをしていく中で、変えたい部分がいろいろと出て来まして。間取りを大きく変えちゃったんですよ・・・わが家。
契約後に間取りを変えるなんてあり得ないですよね。間取りが変わってしまったら、家の金額は大きく変わってしまいます。坪数は変えていなかったのですが、基礎とか構造的な部分が結構違ってきてしまうようなんです。
最終的に見積もりのどの部分の金額が変わったのでしょうか。積水ハウスはこまめに詳細見積もりを作ってくださるので、細かく比較できます。
詳細見積もりの数字を表にまとめてみました。ここまで細かく金額を公開しちゃって大丈夫かな?
設計士さんが金額のことをかなり意識して打ち合わせをしてくれたようで、大きな金額アップはありませんでした。むしろ△42万円マイナスになったのでほっとしました。
契約後に変えたところ、新しく決めたところリスト
< 金額が下がったところ>
- 間取り(躯体工事△27万円)
- 玄関前の庇の大きさを小さくした(外部工事△33万円)
- 内装をグレードダウン(内装仕上げ△33万円)納戸の床を安いものにしたり、天井に貼る木を減らした
- 照明(電気設備△16万円)概算で40万円が見積もられていたが、キッチンのペンダントライトを施主支給として節約
- トイレの手洗いカウンターのグレードダウン(サニタリー設備△5万円)
- エアコンの数を2台から1台に減らした(空調設備△3万円)
<金額が上がったところ>
- 収納の数を増やした(収納+21万円)
- キッチンをグレードアップした(厨房設備+24万円)
- 太陽光を増やした(太陽光発電設備+4万円)
- 家具をカリモクから購入することにした(家具+43万円)
<金額が変わらなかったこと>
- 壁紙の種類
- 家の中のドアの種類
- スイッチ、コンセントの数
- カーテンの種類
契約後に値引きが増えている理由
契約後に値引きが増えてる!とお気づきの方もいらっしゃるかと思います。値引き率を計算してみます。
<契約時>
4,116,000円/41,428,000円=10%
<変更契約時>
4,489,547円/41,383,547円=10.8%
※分子は値引き額
※分母は消費税抜きの建物価格(建物本体価格、屋外給排水、地盤改良工事、仮設工事、太陽光設備、エアコン工事、照明、カーテン、エアキス濃度測定費などを含みます。土地代、外構代は含みません。)
これは契約後にイレギュラーなトラブルが発生したことによる追加の値引きです。
契約時にはZEH(ゼロエネルギーハウス)の補助金が75万円入るものと見込んで資金計画を作成していたのですが、2017年のZEH補助金の申請の時期を逃してしまい、補助金がもらえなくなってしまいました。
このことを積水ハウスが考慮してくださり、特別に37万円を追加でお値引きしていただいています。
これだけは契約前に決めておいた方がいいと思うこと
契約後に金額がアップするのを防ぐために、契約前に決めておいた方がいいと思うことを優先順位の高い順にまとめます。
1.商品
鉄骨造のイズシリーズは外壁にダインコンクリートを使用するため高いです。商品により坪単価はぜんぜん違うと思われます。
2.間取り
家の価格の大部分は間取りで決まるので、契約前に決めておきたいところ。まぁ、うちは契約後に変えたんですけどね(汗)少なくとも坪数は決めておくべき。
3.外壁
外壁は施工面積が大きく金額も大きいので。
4.ZEH(ゼロエネ)仕様にするか
積水ハウスは基本的にZEHの基準は満たす住宅を提案すると思います。ZEH仕様にすると太陽光を付けたり、窓の断熱性を高めたりする必要があるため、少なくとも300万円は高くなると思われます。(2020年にはZEHは義務化される予定ですが、今ならZEH非対応も選べます)
5.太陽光の容量
4と同じですが、太陽光は高いです。うちは5.51kwで約200万円。1kwあたり36万円。太陽光を付けなければこの分のお金が浮きます。
6.床材
わが家は朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムのオークという商品を使っています。この商品は床暖房対応の無垢ひき板で、単価は1㎡あたり15,000円です。一番安い床材は㎡あたり5000円なので、1㎡あたり10,000円も単価が違います。100㎡にしたら100万円違います。床材は金額が大きいです。
7.給湯器
わが家はエネファームを採用しましたが、96万円かかりました。エコキュートやエコワンは初期費用はもう少し安いはず。金額が大きいのでできれば契約前に決めておきたいところ。
8.キッチンのグレード
わが家は契約前にキッチンのことはよく考えずにリクシルの標準にしておきました。これが失敗で、契約後に24万円アップしてしまいました。ショールームに行ってみると、つけたいオプションがたくさん!水栓を浄水器付きの自動水栓にしたり、食洗機を深型にしたり、レンジフードファンをグレードアップしたりしているうちに24万円も増えていました。当初の見積もりの金額は最低限のものしかついていなかったんです。可能ならば契約前にショールームに行き、見積もりをもらっておくといいと思います。
9.トイレ、お風呂
わが家の1階のトイレはタンクレスです。最初はTOTOのネオレストにするつもりでしたが、見積もりを見てびっくり、26万6千円!アラウーノであれば12万9千円とのこと。14万円も違うんですね。トイレとお風呂は商品を決めておくのがベスト。
逆に契約前に決めなくていいことは、壁紙、カーテン、照明あたりです。普通はこんなに細かいことは契約前に決める人はいないですけど。
いろいろ書いてしまいましたが、わが家の場合、契約時と間取りの変更もしているにも関わらず、家の金額をトータルするとほとんど金額が変わっていないんです。設計士さんがコストを意識しながらうまく誘導してくださった結果だと思います。
積水ハウスは契約前に細かい見積もりを作ってくれてどんぶり勘定はしませんから、契約後にドーンと金額アップするようなことはしないんだと思いました。
契約後も1カ月に1回は現時点の見積もりを見せてくれるので、金額がアップしていないかを随時確認できます。わが家としては契約後に金額がダウンしているので、結果に満足しています。
とはいえ、積水ハウスに限らず大手ハウスメーカーのお家は金額は高いですね・・・。
家を建ててから感じたことは、大手ハウスメーカー以外にも目を向けておけばよかったということ。最終的に積水ハウスに決めるにしても、大手ハウスメーカー以外の選択肢を見てから決断した方がいいです。
契約前なら間に合うので、ぜひいろいろな選択肢を検討してみてくださいね。