簿記

簿記1級に独学で合格する方法 おすすめテキスト&問題集

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コウです。

私は簿記について知識ゼロの状態から勉強をスタートして8ヵ月で簿記1級に一発合格しました。

公認会計士試験の勉強をしながらでしたので簿記の勉強だけをしていたわけではありませんでしたが、簿記1級であれば独学で合格できるという感触がありました。

今回は独学で簿記1級に合格をしたい人向けに独学で一発合格する方法独学者向けのおすすめテキスト・問題集をご紹介します。

簿記1級の試験科目は実質2科目

簿記1級の試験科目は次の4科目です。

  1. 商業簿記
  2. 会計学
  3. 工業簿記
  4. 原価計算

試験科目としては4科目ありますが、実際の試験概要は次のようになっています。

①商業簿記と②会計学を合わせて90分間、③工業簿記と④原価計算を合わせて90分間なので

実質的には商業簿記・会計学で1科目、工業簿記・原価計算で1科目の実質2科目と考えていいです。

簿記1級の試験の難易度はこちらの記事に書きましたが、しっかり簿記の知識を積み上げて勉強できていればそれほど難しくないと思います。

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簿記1級で求められるのは計算力

簿記1級の出題の主な内容は計算問題です。

簿記の試験なんだからそんなの当然といえば当然なのですが、簿記1級の試験で求められるのは計算力です。

もちろん会計処理の理論的な背景を理解しておく必要はありますが、公認会計士試験のように論理的に何百字もの論述回答ができるまで勉強する必要はありません。

与えられた状況・数値を理解し、求めるべき数値を理解し計算することが簿記1級の試験で求められている力です。

計算力をつけるための勉強方法 計算問題の反復練習

簿記1級で求められているのは計算力です。

計算力をつけるためにはただひたすら計算問題を繰り返し解くしかありません。

勉強方法としてインプットとアウトプットに分けて整理しますが、それぞれの違いは次のとおりです。

インプット学習

テキストを読み込んで理論や原典を暗記すること

 

アウトプット学習

問題を解いて、問題の意図を把握し解答すること

簿記1級は計算力が問われる試験なので、特にアウトプットを重視した勉強方法が効率がいいです。

電卓をたたくスピードを含め解答にたどり着くためには反復した訓練が必要となるので、より多くの問題を解くことを心がけましょう。

また、簿記1級の試験は傾斜配点となっています。

傾斜配点とは簿記1級の難易度の記事でも書きましたが、要は多くの人が正答できる問題は点数が高くなるということです。

難関論点が難しくて勉強につまづいたとしても、難関論点は他の受験生も分からず正解できる人はごくわずかなので配点は低くなります。

合格するためには多くの人が正答できる基礎的な問題を確実に解答できる力を身に着ける勉強をすることで必要十分なんです。

おすすめインプットテキスト

インプット学習用のおすすめテキストは試験科目ごとに書いていきます。

商業簿記・会計学のおすすめテキスト

商業簿記と会計学のおすすめテキストはこちら。

このテキストはネットスクールというWeb講義での資格の専門学校が出版しているもので受験生の間で分かりやすいと定評がある「とおる簿記シリーズ」です。

TACや大原などの大手予備校でもテキストを出版していますが、とおる簿記シリーズの特色は難易度別に論点を並べているところです。

他のテキストが分野別に論点を並べているのに対して難易度別に整理されているため、絶対に落としてはいけない分野がわかるので効率的に勉強できます。

初学者にとってもだんだんハードルが上がっていくので着実にステップアップしていくことが可能です。

連結会計などの難しい論点でも難易度ごとに分けて記載されているので、最低限分かっているべき難易度の低い論点だけ勉強することができます。

学習到達度としては基礎編の2冊で全出題範囲の70%をカバーし、完成編で難関論点など残りの30%をカバーする構成になっています。

簿記1級は試験範囲が広いので分からない論点が出てくると不安になって色々な参考書やテキストに手を伸ばしがちですが、しっかり基礎を押さえることが大事なのでとにかく基礎編の2冊を徹底して勉強してください。

繰り返しになりますが、簿記1級の試験は傾斜配点なので基礎的な論点を確実に得点することが合格への近道です。

 

工業簿記・原価計算のおすすめテキスト

工業簿記と原価計算のおすすめテキストは商業簿記・会計学と同様、ネットスクールの「とおる簿記シリーズ」です。

こちらも商業簿記・会計学のテキストと同じ基礎編の2冊で全出題範囲の70%をカバーし、完成編で難関論点など残りの30%をカバーする構成になってます。

工業簿記と原価計算についてもしっかり基礎を押さえることが大事なのでとにかく基礎編の2冊を徹底して勉強してください。

おすすめアウトプットテキスト

アウトプット学習用のテキストとして問題集などありますが、最も効率的に勉強できるのが過去問題集です。

過去問題集を何年分か解けば頻出論点を実感できるとともに、合格点を取るにはどの問題を落としてはならないか分かります。

過去問題集は大手予備校も含め数多く出版されていますが、おすすめは大手予備校、TACの過去問題集です。

過去問題集を解くときには詳しい解説に加え、類似出題傾向など試験問題の傾向と対策の分析が必要となります。この点は過去の膨大な情報量を持つ大手予備校が有利です。

さらに過去問題集の詳しい解説となるとTACの過去問題集がダントツです。

TACの過去問題集は直近の14回分の試験問題と解説が載っていて648ページと膨大なものになっています。

それに対して大原の過去問題集は過去10回分の試験問題と解説が載っているにもかかわらず279ページしかありません。

ページ数が多ければ良いという話しではありませんが、それでも単純計算でTACは1回の試験当たりの解説が46ページなのに対し、大原は27ページしかありません。

過去問こそ丁寧な解説が必要なので、過去問題集はTACの過去問題集の一択です。

過去問題集さえ何度も繰り返し解くことで、合格に必要な実力はつきます。

それでも過去問題集だけでなく、より実力をつけたい人におすすめなのがTACの網羅型完全予想問題集です。

この問題集はTACの長年のノウハウを詰め込んだオリジナルの問題集となっていて8回分の試験問題が収録されています。

本のタイトルにも「網羅型」とあるように、本試験で頻出の重要論点を中心に出題パターンを網羅的に問題に落とし込んだものとなっており、自分自身の理解の確認にちょうどよい問題集となっています。

まとめ

簿記1級は難関試験で独学では難しいとよく言われますが、独学でも十分受かる試験です。

独学で一発合格するには効率的な勉強が必要ですが、勉強方法として最も大事なのが次のポイントです。

簿記1級の試験は計算力が求められるのでアウトプット重視=多くの問題を解くことが合格への近道

簿記1級は取得すれば今後の人生に必ず役に立つので、独学で一発合格をつかみ取ってください。

また、実際に問題を解答する際に重要な道具となるおすすめの電卓についてはこちらの記事で書いています。

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