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【保育士試験・社会的養護】保育士試験の最難関・社会的養護を突破する方法とは?

こんにちは、ユウリです。3カ月間独学で勉強して、平成27年保育士試験に一発合格しました。その経験を活かして保育士試験の合格のコツをブログに書いています。

今回は筆記試験「社会的養護」です。出題傾向と合格するための勉強のポイントをまとめました。

社会的養護の出題傾向を過去問から分析する

平成28年前期の「社会的養護」の問題は以下の部分から出題されていました。

  • 社会的養護の歴史     
  • 社会的養護の基本的な考え方 
  • 子どもの権利 
  • 児童養護施設の職員の専門性
  • 児童自立生活援助事業
  • 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
  • 施設の小規模化と家庭養護
  • 児童養護施設入所児童等調査結果
  • 放課後等デイサービス
  • 情緒障害児短期治療施設

合計10問

社会的養護は出題されやすい分野が幅広いのが特徴です。「社会的養護の歴史」「社会的養護の基本的な考え方」「子どもの権利児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」は、特によく出ます。

解答方法は10問中7問が「〇✖問題」なので、暗記だけではなく、文章を読み解く力も求められます。

社会的養護は保育士試験の最難関科目。出題されやすい分野が幅広いうえに、10問中6問以上正解しないと合格できません。私も30点(正答率60%・10問中6問)でギリギリ合格しました。

最難関科目・社会的養護を突破する2つの方法

とにかく問題を解いて練習せよ

資格試験は本番で正解をマークできれば合格します。何よりも大事なのは問題を解くことこそが合格への近道です。

私が使っていたのはこちらのユーキャンの問題集です。 この問題集のおすすめポイントは解説がしっかりしていること。問題を解いた後は必ず解説を読み、覚えていなかった箇所をマークしましょう。

テキストを読んだだけでは覚えられなかった知識も頭に入って来ます。間違えた問題は2回解いて解説を読んでください。

保育士試験によく出る〇✖問題を解くときのコツをマスターせよ

保育士試験は主に〇✖問題で出題されます。〇✖問題は単語を暗記しているだけでなく、文章の読解力も必要です。

ポイントは間違い探しをすることです。✖の文章は明らかに✖ということが分かるためです。正しい選択肢の文章は、あいまいな表現が多かったりしてそのとおりのような、間違っているような気がするものです。

〇✖問題を解くときはこの順番でやります。

①選択肢の文章を読む。

   ↓

②文大事なポイントだけ抽出する。

   ↓  

③明らかに間違えている部分に✖をつける。

   ↓

④✖が同じものに選択肢を絞る。

   ↓

⑤答えをえらぶ。

 

平成28年度の過去問題で実践してみます。

問3 次の文は、社会的養護と子どもの権利に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 社会的養護の下にある子どもの権利は、与えられる権利、保護される権利といった受動的権利の擁護という側面と、子どもが主体的に参画するという権利行使の主体としての能動的権利の保障の双方から捉える必要がある。
B 子どもの権利を保障する取り組みとして、子どもの人権救済申し立て、代弁、権利が正しく行使されているかを監視する等のアドボカシー機能を果たす具体的で実効性の高い仕組みづくりが大切である。
C 虐待等により権利侵害を受けてきた子どもたちが権利意識を持てるようになるためには、愛着関係を基盤として「自分を大切にしたい」という自尊感情を抱き、自己及び他者を大切にする意識を育むことが重要である。
D 子どもの権利を侵害する施設内虐待は、施設の構造的要因は考えられず、個人の資質的要因によるため、施設管理者の権威的運営による日常的な職員個人への監視機能が求められる。

(組み合わせ)
A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ ○ ×    ×
4 ○ × ○ ○
5 × ○ ○ ○

正解1

 

① 選択肢の文章を読みます。

②文章が長すぎるので大事な部分を抽出します。下線が引いてある部分が大事な部分です。

A 子どもの権利は、受動的権利の擁護という側面と、能動的権利の保障の双方から捉える。
B 子どもの人権救済申し立て、代弁、権利が正しく行使されているかを監視する等のアドボカシー機能を果たす仕組みづくりが大切。
C 虐待を受けてきた子どもたちが権利意識を持てるようになるためには、「自分を大切にしたい」という自尊感情を抱き、自己及び他者を大切にする意識を育むことが重要。
D 虐待は個人の資質的要因日常的な職員個人への監視機能が求められる。→✖

 

すこしスッキリしましたね!

③明らかに間違えている部分に✖をつけます。

A~Cは明らかに間違えていそうな部分はありません。Dの赤色部分は明らかに間違えています。もっとわかりやすい言葉にすれば、これって「虐待は職員の問題だから、職員をいつも見張ってればいい」って言ってますよね?そんなわけある?

たとえば、職員の負担が重すぎてストレスで虐待につながるケースもあるわけで。職員を監視していればいいという問題ではなく、施設が組織として虐待が起こらないような体制を考えるべきですよね。

④✖が同じものに答えをしぼります。

さきほど明らかに✖だと思ったのはDでした。つぎは、Dが✖になっているものに選択肢を絞ります。この選択肢の場合、1か3ですね。

(組み合わせ)
A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ ○ ×    ×
4 ○ × ○ ○
5 × ○ ○ ○

 

1と3を比べると、Cが◯か✖️かで違っています。ここで念のためCをもう一度チェック。Cは本当に〇でいいのか?

虐待を受けた子どもは自分を大切にする気持ちとほかの人を大切にする気持ちを育むことが大切。これは本当にそのとおり。✖ってことはないだろうと考えて、1を正解に選びます。

社会的養護に合格するために覚えておくべき知識

最後に覚えておくべきポイントをまとめます。

社会的養護の歴史上の人物

問題は〇✖問題で出題されるため、漢字まで正確に覚えておく必要は全くありません。人物名と赤字のキーワードを結びつけられればOKです。

・ 松野クララ

日本で最初の幼稚園である東京女子師範学校付属幼稚園の主任保母

・石井十次

岡山孤児院を設立「孤児の父」と呼ばれる

・赤沢鐘美

日本で最初の託児所である新潟静修学校(のち守孤扶独幼稚児保護会に改称)

・石井亮一

日本で最初の知的障害児施設である滝乃川学園を設立「知的障害児教育の父」と呼ばれる

・留岡幸助

巣鴨家庭学校を設立し、非行少年に対する感化教育を実施

・野口幽香、森島峰

東京のスラム街に双葉幼稚園を設立し、 フレーベル教育を実施

・柏倉松蔵

日本で最初の肢体不自由児施設である柏学園を設立。「肢体不自由児の父」と呼ばれる

・糸賀一雄

近江学園を設立。「障害者福祉の父」と呼ばれる

子どもの権利

児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)は要チェックです。児童の権利に関する条約は1989年に国連で採択されました。ポイントは子どもが「権利を行使する主体」とされたことです。

子どもが権利を行使しようとしたとき、大人はそれを支援してあげましょう、という考え方です。あくまでも主役は子ども。大人はサポーター。

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準

これは試験によく出るので、施設の名前・支援の内容・職員の名前を覚えましょう。とはいえ、すっごい細かいので、出やすい部分だけまとめます。

乳児院

[支援の内容]

1歳未満の乳児を入院させて養育する

[職員]

個別対応職員

家庭支援専門相談員(※1)

心理療法担当職員(※2)

(母子10人以上に心理療法をする場合)

母子生活支援施設

[支援の内容]

シングルマザーを保護、支援する

[職員]

母子支援員

調理員

心理療法担当職員

(母子10人以上に心理療法をする場合

個別対応職員

(DV被害者を個別に支援する場合)

保育所

[支援の内容]

保育に欠ける乳児又は幼児を保育する

[保育士の数]

乳児3人につき1人

1歳以上3歳未満6人につき1人

児童養護施設

[支援の内容]

保護者のいない児童や虐待されている児童を養育する

[職員]

児童指導員

保育士

個別対応職員

家庭支援専門相談員

障害児入所施設

[支援の内容]

障害児の保護、指導をする。福祉型と医療型がある。

[職員]

児童指導員

保育士

児童発達支援管理責任者

児童発達支援センター

[支援の内容]

障害児を保護者の元から通わせて指導や訓練をする。福祉型と医療型がある。

[職員]

児童指導員

保育士

情緒障害児短期治療施設

[支援の内容]

軽い情緒障害児を入所または通所させて、情緒障害を治す。

[職員]

心理療法担当職員

児童指導員

保育士

個別担当職員

家庭支援専門相談員

児童自立支援施設

[支援の内容]

不良行為をする児童を入所または通所させて指導や自立支援する

[職員]

児童生活支援員

個別担当職員

家庭支援専門相談員

児童厚生施設

[支援の内容]

児童館などに健全な遊びを与える

[職員]

児童の遊びを指導する者

児童家庭支援センター

[支援の内容]

地域の児童に関する相談に応じる

[職員]

専門的な知識及び技術を必要とする相談を担当する職員

※1家庭支援専門相談員

親子関係の調整などファミリーソーシャルワークを行う専門職のこと。

※2心理療法担当職員

大学で心理学を専修する学科を卒業し、心理療法の技術を有する者のこと。

以上、保育士試験の最難関・社会的養護を突破する方法でした!

 

保育士試験に関する記事はこちらにまとめました。合格のコツや効率的な勉強法まですべて書いたのでぜひ読んでみてくださいね。

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