わが家はマイホームを建てる際に節約とは程遠く、高いと評判な積水ハウスで一戸建てを建てました。
できるだけ有名なハウスメーカーで、できるだけ広く、できるだけ最新の設備を盛り込み、ピッカピッカの新しいお家を建てました。
住んでみて思ったことは「家にお金かけたな~(遠い目)」です(笑)
不思議と何千万円の買物をすると財布の紐がゆるくなって金銭感覚が崩壊。次から次へと家電やインテリアを買いまくってしまう病にかかりました。
家を建てた1年間に家にかけたお金は総額5000万円です!(土地は持っていたので土地代は含みません)
こんなにお金を使う年は一生のうち一度もないでしょう。
今になって思うことは、
家を建てるお金は人生でいちばん金額が高い。だからこそ節約効果が大きい。1000万円以上節約できる!
家にお金をかけまくったわが家だからこそ語れるマイホーム新築で1000万円以上節約する方法を調べてみました。結論は中古か建売を買えです。
目次
新築or中古 一戸建て・マンションの全国平均価格
インターネットで調べたところ、フラット35利用者調査2017年のデータが公開されていました。住宅ローンでフラット35を借りた人たちの統計ですが、参考になります。
新築住宅・中古住宅・建売住宅・新築マンション・中古マンションの取得価格を調べてみました。
一戸建てを購入する場合の価格
建物代 | 土地代 | 総額 | |
新築住宅 | 3,353.5万円 | 1000万円~ | 4353万円~ |
中古住宅 | 2,392.9万円 | 建物代に含む | 2392万円 |
建売住宅 | 3,336.8万円 | 建物代に含む | 3368万円 |
新築住宅を建てる場合は土地代も別にかかりますので、土地代が1000万円としても4353万円かかるという結果。
中古住宅は土地代込みで2392万円、建売住宅は3368万円。
つまり、中古住宅は新築住宅よりも2000万円安い。建売住宅は注文住宅よりも1000万円安いのです。
マンションを購入する場合の価格
価格 | |
新築マンション | 4,348.4万円 |
中古マンション | 2,844.5万円 |
新築マンションの価格の高さは異常ですね。豪華なショールームの広告宣伝費が含まれているため経費がかかっているためものすごい割高なのです。
中古マンションの価格は新築マンションより1500万円も安いです。
新築マンションを購入しても売るときには価格は1500万円以上安くなっているということ。節約したければ新築マンションは購入するべからず。
住宅の価格をグラフにしみました。
- 中古一戸建てを買えば新築一戸建てより2000万円節約
- 建売一戸建てを買えば新築一戸建てより1500万円節約
- 中古マンションを買えば新築マンションより1500万円節約
結論は簡単なんですが、
ほとんどの人は気づいたら新築戸建てや新築マンションを買ってると思いますね。
なぜなら、新築マイホームにはものすごい夢が詰まっているから。新築を買わせるための仕掛けが世の中にはたくさんあるから。
住宅展示場に行ったら新築マイホームが欲しくなります
家が欲しいと思い立ったら、ほとんどの人が住宅展示場に行ってしまうと思います。住宅展示場は子ども向けのイベントがやっていたり、行くだけで豪華なプレゼントがもらえるので暇つぶしに行く人も多いのではないでしょか。
住宅展示場に行ったらおしまいです。「新築の素敵なお家が欲しい脳」になってしまいます。
住宅展示場には魔力があるのですよ。積水ハウスのCMに出てくるような素敵な豪邸の中に入ったら最後。夢の世界、お花畑脳になります。
自分は大丈夫だと思っているかもしれませんが、たぶんダメです。広いリビング、最新のキッチン、素敵なインテリア、ホテルマンのような営業マンのセールストーク…
住宅展示場に行くと、人は幸せな未来を夢見てしまいます。新築のピカピカのお家買い欲くなります。私がそうでした。
住宅展示場に足を踏み入れたら終わりなんです。新築が欲しい脳となり、金銭感覚崩壊への道へまっしぐらです。
マイホームで節約したかったら積水ハウスや住友林業のような高級路線のハウスメーカーはおすすめしません。

中古住宅は2000万円お得。中古住宅のリノベがコスパ最強
中古なんてイヤ~と思うかもしれませんが、中古住宅を買うという選択肢がいちばんコスパがいい方法です。
私の友人が土地つきの中古の一軒家を購入しました。50坪以上ある広いお家で築5年以内の一戸建てです。トイレなどの設備も最新で、中古とは思えない物件。
どうもお金持ちが家を建てたけど、何らかの事情で住めなくなって家を売ってしまったということです。
価格を聞いてびっくり。土地と建物を合わせて2000万円台だったんです。新築で買っていたら倍すると思います。半額で土地と家が買えたということ。
1000万円はお得。いや、2000万円お得です。
新築で自分の好きなように間取りを決めたいと思われる方もいるかと思いますが、自分たちでオーダーメイドした間取りであっても後悔が残るものです。
わが家も積水ハウスの設計士さんと徹底的に話し合って間取りを決め、絶対に後悔しない最高の間取りになったと確信していたのですが、住んでみたら「ああすればよかった」と後悔しています。
家は3回立て直さないと満足できないとはよく言ったもので、自分で間取りを考えても100%満足することはできないものです。なんなら最初から決まった間取りの家を買っても同じ。
家が欲しいという欲望は物欲のひとつです。中古住宅を買ってリノベーションして住むという選択がいちばんお得だと思ってます。
建売住宅は1000万円お得
「建売住宅を買うなんて絶対イヤ!」と思っていました。建売住宅を買うなんて貧乏臭いと。
建売住宅は土地と家がセットで販売されている住宅のこと。建売住宅は注文住宅よりも1000万円安いんです。
さっきも言ったとおり、自分で間取りを好きなように決められる注文住宅を建てても、後悔は残るものです。最初から決められた間取りに住むのも悪くない選択肢ではないでしょうか。
中古住宅や建売住宅はSUUMOなどで検索して見つけることができます。
家のランニングコストの節約効果はせいぜい500万円
マイホームの費用はイニシャルコスト(購入するときにかかるお金)だけを考えてもダメです。ランニングコスト(長く住み続けるうえでかかるお金)を考える必要があります。
ランニングコストとは
- 修繕費
- 水道費
- 光熱費
- 固定資産税
のような維持費です。
価格帯が高いハウスメーカーの売り文句は「イニシャルコストは高いかもしれないけど、ランニングコストは安いです」というものですが、それはハウスメーカーの苦肉の営業トークにすぎません。
実際は、ランニングコストの節約効果は微々たるもの。ランニングコストで1000万円の差はつかない。せいぜい500万円というのが実感です。
ゼロエネルギーハウスの光熱費の節約効果は年間6万円
わが家は今積水ハウスのZEH住宅(ゼロエネルギーハウス)に住んでいます。以前は断熱性の低い一戸建てに住んでいましたが、光熱費は年間6万円ほど安くなっています。
30年間住み続けると光熱費は180万円安くなる計算です。
6万円×30年=180万円
30年間で180万円の節約効果しかないとなると、光熱費の節約効果はそれほどでもないですね。
家の修繕費の節約効果は370万円
私の知人は地元の工務店で家を建てましたが、10年経ったら壁の塗り替えが必要だと言われて100万円払ったと話していました。
中古住宅を購入するうえでも、今後かかる修繕費のことは確認するべきです。
ちなみに積水ハウスのメンテナンスプログラムによれば30年間の修繕費は合計230万円です。
修繕費の内訳は以下のとおり
- 防蟻処理 51万円(10年おき)
- 外壁再塗装 84万円(30年目)
- 外壁目地打ち替え 52万円(30年目)
- サッシのシーリング補修 15万円(15年目)
- バルコニー防水シート貼り換え 29万円(20年目)
仮に修繕費がやたらかかる住宅が10年おきに200万円かかるとしても、30年間にかかる修繕費は600万円です。
修繕費の節約効果は高く見積もって370万円程度だと思います。
600万円ー230万円=370万円
以上、ランニングコストの節約効果はせいぜい500万円程度。イニシャルコストは1500万円以上の節約が可能なので、マイホーム取得で節約したければ、とにかくイニシャルコストを安くすることです。
最大の節約はマイホームにお金をかけないこと
住宅ローン返済のために外食や旅行をガマンしなくてはいけないなんて馬鹿げていると思います。
長い人生どこにお金をかけるべきか?
本当に大切なことは何かを見失ってはいけません。
一生のうちできる最大の節約はマイホームにお金をかけないことです。
生活費を1000万円切り詰める労力は相当なものですが、マイホーム購入では1000万円の節約は簡単です。
家探しはSUUMOなどのネットから気になるものを見つけることができます。
新築戸建てを建てる幸せもありますし、私は一戸建てを建てるという貴重な経験ができたと思っています。
ただ、住宅にお金をかけすぎるのは後悔のもと。「みんなが家を建てるから」焦って家を建てるのではなく、いろいろな選択肢があるということを知ったうえで判断するべきだと思います。
