こんにちは、ユウリです。3カ月間独学で勉強して、平成27年保育士試験に一発合格しました。保育士試験の合格のコツをブログに書いています。
今回は筆記試験「子どもの食と栄養」です。傾向と対策をまとめました。
目次
子どもの食と栄養の傾向と対策
よく出るポイント
- 「日本人の食事摂取基準」「食生活指針」「授乳・離乳の支援ガイド」「乳幼児栄養調査」がよく出る。
- 平成28年度は、20問中5問に「日本人の食事摂取基準」が出題された。
- 平成28年度は、20問中4問に「授乳・離乳の支援ガイド」が出題された。
- 数字や値を問う問題が多い。(例:年齢、摂取量g数など)
平成28年度の試験の出題範囲
全体的に幅広く出題されています。
- 子どもの食生活の現状と課題 1問
- 国民健康・栄養調査 1問
- 栄養の基本的概念と栄養素の種類と機能 2問
- 食事摂取基準と献立作成・調理の基本 2問
- 乳幼児期の授乳・離乳の意義と食生活 5問
- 幼児期の心身の発達と食生活 1問
- 学童期の心身の発達と食生活 2問
- 食育の内容と計画及び評価 1問
- 児童福祉施設における食事と栄養 1問
- 疾病及び体調不良の子どもへの対応 2問
- 障害のある子どもへの対応 2問
合計20問
平成28年度の試験の出題形式
〇✖組み合わせ問題 18問
用語の穴埋め問題 2問
ほどんどが〇✖組み合わせ問題です。
長文を読み解く国語っぽい問題はなく、数値や値を暗記していれば解ける理科っぽい問題が多いです。
「日本人の食事摂取基準」の覚えておくべきポイント
「日本人の食事摂取基準」は5年ごとに改定されます。現在使用されているものは2015年版(2015-2020年)です。
★健康な個人並びに集団を対象としている
★国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示す
★食事摂取基準は、乳児期は3区分(0~5カ月、6~8カ月、9~11か月)
★幼児期は2区分(1~2歳、3~5歳)
炭水化物、たんぱく質、脂質の食事摂取基準を覚えましょう。
1 炭水化物
%エネルギー(炭水化物エネルギー比率)とは、総エネルギーに占める炭水化物のエネルギーの割合のこと。数字を丸覚えしよう。
2 たんぱく質
性別 | 男 | 女 |
---|---|---|
年齢 | 推奨量 | 推奨量 |
0~5カ月 | 10(目安量) | 10(目安量) |
6~8カ月 | 15(目安量) | 15(目安量) |
9~11か月 | 25(目安量) | 25(目安量) |
1~2歳 | 20 | 20 |
3~5歳 | 25 | 25 |
6~7歳 | 35 | 30 |
8~9歳 | 40 | 40 |
10~11歳 | 50 | 50 |
12~14歳 | 60 | 55 |
15~17歳 | 65 | 55 |
18~29歳 | 60 | 50 |
単位g/日
★0歳までが目安量、1歳以降が推奨量
★6~7歳、12歳以降は男の方が女よりも多い
★数値はすべて暗記しよう
3 脂質
性別 | 男 | 女 |
---|---|---|
年齢 | 目標量 | 目標量 |
0~5カ月 | 50(目安量) | 50(目安量) |
6~8カ月 | 40(目安量) | 40(目安量) |
9~11か月 | 40(目安量) | 40(目安量) |
1~2歳 | 20~30 | 20~30 |
3~5歳 | 20~30 | 20~30 |
6~7歳 | 20~30 | 20~30 |
8~9歳 | 20~30 | 20~30 |
10~11歳 | 20~30 | 20~30 |
12~14歳 | 20~30 | 20~30 |
15~17歳 | 20~30 | 20~30 |
18~29歳 | 20~30 | 20~30 |
単位 脂肪エネルギー比率%エネルギー
★0歳までが目安量、1歳以降が目標量
★男女差がない
★0~5カ月が50、6〜11か月が40、1歳以降は20~30
「 授乳・離乳の支援ガイド」の覚えておくべきポイント
赤ちゃんを育てたことがある人なら分かる、離乳食の進め方です。生まれてから母乳やミルクしか飲めなかった赤ちゃんは、4ステップで 大人と同じごはんが食べられるようになります。
①5~6カ月頃ーなめらかにすりつぶした状態
1日1回1さじずつ始める。母乳やミルクは飲みたいだけ与える。
②7~8カ月頃ー舌でつぶせる固さ
1日2回食。いろいろな味や舌触りを楽しめるよう食品の種類を増やしていく。
③9~11カ月頃ー歯ぐきでつぶせる固さ
1日3回食。家族一緒に楽しい食卓体験をする。
④12~18カ月ー歯茎で噛める固さ
1日3回食。自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始める。
では、平成28年度の過去問を解いてみましょう。
問6 次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)に示されている離乳と離乳の支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 離乳の開始頃の発達の目安として、首のすわりがしっかりしている、支えてやるとすわれる、食物に興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)などがあげられる。
B 生後5、6か月頃は、つぶしがゆから始め、すりつぶした野菜やつぶした豆腐・白身魚、全卵などを試してみる。
C 生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理用に育児用ミルクを使用する等工夫する。
D ベビーフードを利用するときには、子どもの月齢や固さのあったものを選び、与える前には一口食べて確認する。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 ○ × × ○
5 × × ○ ×
正解 3
A 〇
B ✖ 離乳の開始では、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)から始める。新離乳が進むにつれ、卵は卵黄(固ゆで)から全卵へ進めていく。
C 〇
D 〇
まとめ
子どもの食と栄養は難しいという話も聞きますが、わたしは楽勝科目だと思います。だって、出るところ決まってるから。わたしは本番では80点取れました。
「日本人の食事摂取基準」を制する者は、「子どもの食と栄養」は制す。直前になって見直すなら、日本人の食事摂取基準に出てくる数字を頭に入れておくと得点アップにつながります。
こちらの記事でおすすめのテキストと過去問題集を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。